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カスタマーレビュー ![]()
人間の業。
(2006-03-28)
すでにどなたも仰られているようにDVDを出して欲しいです。
本作品は、人生の教訓を寓話として語られていますが、演出手法として、出演者のセリフによる「説明し過ぎ」が気になって仕方がありませんでした。ラストの田中絹代のナレーションは、「死して尚、ささやかな幸せを願う女の哀しさ」が表れているのですが、観る側の「想像する楽しみ」が完全に奪われてしまって正直、ガッカリさせられました。あのナレーションは要らなかったと思います(観る側の想像に委ねるべき)。
いい映画でした
(2005-09-24)
この名作の見所や映像美、様式、俳優、カメラワーク、などの優れたところをあげていくときりがないし、いろいろな人が語りつくしているようだから他に譲るとして。
死者や亡霊、怨念、執念、復讐そういったものにつきもののおどろおどろしさがまったくないのがとても新鮮に感じる。
雨月物語にある人間の業や悲哀といったものを、髑髏やおぞましい演出で仕上げないところにこの映画のひとつの価値がある。
最近のホラーになれている人にはとても退屈に感じるかもしれない。
しかし、海外で高い評価を受けた理由のひとつは、ここに日本人の情念がしっとりと描かれたことであると思う。
ケレン味のない上品な妖しい物語。日本はかつてこういう映画を作っていたのだ…。
世界の流れに迎合するのもご時世だろうし、柳の下の泥鰌を何匹も追うのもありだろう。それでよしとするなら仕方がないけど。
この独自の文化を作り出す人々が失われたまま継承されないことの無念が、見終わったあとに感動と共に押し寄せた。
ヴェネチアもこのころは審査員の質も高かったんだろうなあ。
お願いします!
(2005-01-09)
日本映画3大巨匠といわれる溝口健二監督の作品を、早くDVD化してください!日本人なんだから。
溝口健二の最高傑作
(2004-07-18)
溝口健二の最高傑作は、西鶴一代女・雨月物語・近松物語という意見が多い。溝口監督は、落ちた人間を描くのが非常に上手で、しかも映像の美しさは見る者をうならせる。私が思うに、落ちた人間を描く点では西鶴一代女がベスト、映像の美しさでは雨月物語がベスト、脚本の見事さでは近松物語がベスト、である。
西鶴は大映作品ではないので、有名な撮影監督の宮川さんとは組んでいないが、他の二つでは組んでいる。だから雨月と近松の映像は特に美しい(宮川カメラマンは羅生門で黒澤監督と組んでいる)。特にゴダールも言うように雨月の映像は美しいのである。
さらに、戦争により名誉欲や金銭欲をかきたてられた人間が、欲望に翻弄されるストーリーも心をうつ。
最後に、この作品はお能のように霊的な世界が重要かつ美しい映像としていくつか出てくるが、ここに日本の精神文化が凝縮されていて、それが海外で評価される所以であろうと思う。
ゴダールも感涙
(2002-10-24)
天皇、皇后両陛下は23日午前、皇居・御所に第14回世界文化賞の受賞者らを招き、約40分間、御所の広間で和やかに懇談された。
天皇陛下はジャン=リュック・ゴダール氏に「日本の映画監督で好きな人はいますか」とたずねると、ゴダール氏は溝口健二氏の名を挙げ、「『雨月物語』などを見ると、映像の美しさに5分で涙が出てくる」と話した。
