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レビュー(Amazon.co.jp)
ボーイソプラノを保持するために、去勢された男たち。18世紀のヨーロッパでは、そんなカストラートと呼ばれる歌手がいた。その1人、ファリネッリの歌声は、人々を陶酔の極みに追い込んだ。男も女も、彼に群がる。天才作曲家ヘンデルもそうだった。だがファリネッリの歌声は、イギリス国王と皇太子の確執に利用されてしまう。
この伝説のファリネッリを演じたのは、ステファノ・ディオジニである。彼の美しさと存在感が、バロックオペラ時代のあだ花カストラートを現在によみがえらせた。トランス・ジェンダー(性を超えた存在)ブームがわき上がった世紀末にふさわしい作品だ。3オクターブ半の音域をもつファリネッリの声を再現するため、カウンターテナーやソプラノ歌手が動員されたという。(アルジオン北村)
カスタマーレビュー ![]()
伝記映画として観る作品にあらず
(2001-10-05)
実際のファリネッリは決してこの映画に登場するようなキャラクターではありませんでしたが、映像芸術というよりも音楽も含めた総合芸術としては、一見に値する出来映えの作品と申せましょう。それに何と言っても、カストラートをテーマに出来るほどヨーロッパ映画が「成熟」してきたことを喜ばしく思います。ただしカストラートを単なる異性愛者としてしか描いていない点は、まだまだ「野暮ったい」傾向を留めているとも受け取られます。
