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アイテム詳細

諸星 大二郎

集英社
グループ:Book
ランキング:8605
価格:¥ 670
発売日:2004-11
通常24時間以内に発送


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カスタマーレビュー

神の領域  (2006-12-20)
著者の作品をまとめて読んだのは初めてです。

「生命の木」・・この作品を読むには、事前に心の準備が必要です。私は何気なく読み始めたのですが、完全に打ちのめされ、しばらく動けませんでした。

他にも「鎮守の森」、「海流祭の夜」なども、負けず劣らずの傑作だと思います。中にはちょっと「?」なギャグマンガもありますが、間違いなく値段以上の価値がある短編集です。

多彩な諸星作品が味わえる  (2006-10-28)
作者の自選短編集の一つで、題名にある通り本編は「神と鬼」の概念の逆転に重きを置いた選出らしい。「鎮守の森」、「闇の客人」にそれが表れている。が、それ以外にも多彩な作品が楽しめる。

「夢見る機械」は1970年代に少年雑誌に発表されたSFものだが、現実を見つめる目が突き抜けており、現代でも通用する。「生命の木」は東北の隠れキリシタン村とキリスト教神話を結び付けた斬新なアイデアで作者の代表作の一つ。「子供の遊び」は題名とは裏腹に大人が胎児だった頃を思い起こさせる怖〜い作品。「生首事件」は軽いノリだが、少女の無邪気な残酷さを余す事無く描いていて、これも怖い。「海流祭の夜」は平家伝説をモチーフにした作品で、途中で先が読めるものの、"あんとく様"登場までの迫力の盛り上げ方はやはり巧い。

この他、作者には珍しいギャグ・マンガもある。本当に多彩で魅力的な作品が集まった文字通りの傑作短編集。

初挑戦者にお薦め  (2005-11-08)
どこだったか、養老天命反転地というのあるが、諸星作品はまさにあれだ。発想の並々ならぬ奇抜さと豊かさ。そしてそれらにはあの絵が不可欠。感情移入の強い人は、ものによってはちょっと残るかも。『生命の木』―なんとも曰く言い難し。『海流祭の夜』―怖い。『闇の客人』―不気味。ところで、その怖い『海流祭の夜』だが、あんとく様に恐怖しながら島から出ようとはせず(最後に生き残りは引っ越しているので出られたはず)、祭(具体的には鳥居や祝詞)による落人の義務の何百年間もの引き延ばしとも読めて、とりあえず目の前という日本的対応がちょっと滑稽。また『闇の客人』では、つい百年前の明治期まで、時には人身御供を要する祭を実施していたというのが、かつての日本の貧しさを見せられるようで、しみじみとする。この話は、地域興しという現代的題材も含まれて実感がわく。怖いだけではない、諸星作品の深さが溢れているこの作品集を是非、手にとって味わってみてください。

文庫で読めるなんてシアワセ!  (2005-02-19)
安い文庫で諸星大二郎の代表的な漫画が読めるなんて、いい時代になったものだと思う。西遊妖猿伝の続編が待ち遠しい。

諸星世界の素敵なコラージュ  (2005-01-07)
独特のしぶいタッチと奇妙なストーリとその奥深さで一度はまったら病み付きになってしまう諸星大二郎の世界・・・

本書は過去30年の短編作品の中から、諸星自身が選んだ自選集の1巻目にあたります。(もう1冊は『彼方より』)

●東北の隠れキリシタン村で起きた殺人事件。3日目に甦った男はキリストなのか、それとも。。。。『生命の木』
●町興しで100年ぶりに復活した神迎えの祭り。新たに建てられた鳥居を抜けて異界から訪れたモノは・・・妖怪ハンターシリーズ『闇の客人』
●息子が最近拾ってきた『動物』を庭の倉庫で飼い始めた。その奇妙な動物の正体は。。。『子供の遊び』
など 12作品。

特に『夢見る機械』など、74年の作品ながら、見事に『マトリクス』のサイバーパンクな世界を描き出していて、あらためて驚きます。

中国歴史もの、SFもの、妖怪もの、コメディと、ごった煮のような作品集。
昔、諸星を愛読していた方はとても楽しめる内容だし、
諸星をこれから読まれる方には、うってつけのガイドブックになると思います。