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少々物足りない内容
(2008-12-17)
レイ・デイヴィス自身が監修したキンクス待望のボックス・セットの登場です。Pye〜RCA〜Arista〜London〜Columbia〜Konkの全時代を網羅した6枚組全138曲(未発表曲12曲、未発表ヴァージョン4曲、Boll-Weevills時代のデモ2曲を含む)というヴォリュームですが、45年のキャリアを考えればこのぐらいは当然でしょうか。ですが、全オリジナル・アルバムを持っているファンには少し物足りない内容なのが残念です。パイ時代の未発表曲の正式リリースは嬉しいのですが、ブートレグでは有名なものばかりだし、Boll-Weevills時代のデモも初CD化というわけではなし。『The Great Lost Kinks Album』に収録されていた未CD化曲「Till Death Us Do Part」と「Pictures In The Sand」は相変わらず入っていないし、アナログLP『The Kinks' Greatest - Celluloid Heroes』収録曲のリミックス・ヴァージョンの採用もなし。「She's Got Everything」はステレオ収録ですが、「Autumn Almanac」と「Susannah's Still Alive」はモノ収録。もう少しマニア向けの編集・選曲を考えてほしかった気がします。既発曲でも「Wonderboy」「Plastic Man」「Superman」「Don't Forget To Dance」「Did Ya」等のシングル曲が抜け落ちていますし、俺に選曲させろ、というファンの声が聞えてきそうです。それでもファンは未発表曲・ヴァージョンのために買っちゃうんでしょうね。ほぼ録音順に並んだレイ自身による選曲の妙というのもありますし。注目は「Mr. Reporter」のレイ・ヴォーカル・ヴァージョンと「Dead End Street」のシェル・タルミーがプロデュースしたオリジナル・ヴァージョンでしょうか(正規版ははレイのプロデュース)。初登場「Come Dancing」のデモ・ヴァージョンもあります。
なお、「A Gallon Of Gas」はスタジオ・チャットを含む未発表エディット、「Art Lover」は『The Songs Of Ray Davies - Waterloo Sunset』収録ヴァージョン、ラストの「To The Bone」は同曲のCDシングルに収録されていたデモ・ヴァージョンです。
