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アイテム詳細

ガブリエル バンサン

ブックローン出版
グループ:Book
ランキング:6431
価格:¥ 1,365
発売日:1986-05
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モノトーンの叫びは、私たちの耳に届いたか?  (2008-12-12)
最初のページから、私たちはこの絵本から目を離せなくなる。
1ページ目に描かれているのは、走っている自動車の窓から放り投げられ、
からだを“くの字”に折り曲げて空中に浮く飼い犬の姿。

自分がなぜこんな事をされたのか全く理解できない犬は、
自動車を全速力で追いかけ、でも追いつけず、途方に暮れ、さまよい、…

鉛筆で描かれた黒と白とのコントラストによる画面は、余分な背景は除かれ
私たちは自然に、主人公である犬の視点に立ち、その感情に入り込むことができる。
しかしそれは、ある意味つらいこと。
なぜなら、犬の感情を自分の心に写したとたんに、
ページをめくるほどに、犬のつらさ、苦しさ、絶望感に胸をつぶされそうになるから。

最後の6ページは、作者の絵本作家としての創作力が発揮された見せ場だと思う。
道で偶然に少年と出会い、2者の距離が少しずつ縮まっていく。
少年が道端に置きっぱなしにしたカバンと少年との間隔が次第に離れていくことが、
すなわち少年が犬に近づいていく、ということを表している。

最後のページで犬と少年が最も近づいた姿が描かれる。
だがその後、犬はどうなったかまでは描かれない。
私たちはこの少年や犬と簡単に共感できる資格はない。
日本では年間10万頭以上の犬が、飼い主に見捨てられたりなどで殺処分されている。
その現状を見て見ぬふりで放置している私たちは共犯者である。

大人のための絵本  (2008-04-26)
白黒の絵だけなのに、
胸がしめつけられそうなほど悲しくて、切ない。
言葉がないからこそ、余計に胸に響くものがあります。
最後のページで気持ちが救われました。
大人のための絵本、です。

文章がない  (2007-12-21)
無駄な文章がなく、絵のみ。
それが、創造を書き立てられ、逆に面白かった。
こんな本ははじめて。
絵もデッサンのような感じで、素晴らしいと思う。

涙が止めどなく溢れる  (2007-10-29)
読後も涙が止めどもなく溢れ出す自分がいました。この絵本は文字が一切ありません。なのに“言葉”や捨てられてしまった犬の“想い”が痛い程に心に響くのです。野道を疾走する車の窓から投げ捨てられた犬。その犬はそれでも車を求め走り続ける。時には諦め、様々な場所を佇む犬。忠誠なるその姿が…主人を追い求める姿が忘れられません。言葉はなくともその姿や表情が著者の繊細なるデッサンから驚く程リアリティにありのまま伝わってくるのです。この現状は外国だけでなく現在の日本の姿をも物語っています。発行されて何十年経った今も変わらない現実。むしろ酷くなるばかりのような気がします。何て切ないのだろうか、やるせないのだろうか…。もっと多くの人にこの絵本を読んで頂きたいです。現実から目をそらさないで。もう一度、この本を読んで考えて欲しいと切実に願います。

画による小説  (2007-09-24)
表現力あふれる圧倒的な画力で、文字を一つも持たない短編小説が描かれる。
この作品に出会えたことに、本当に感謝しています。
大切な人にプレゼントして、この作品を感じ取ってもらいたい、
「ステキな本」、そう言われたい。