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戦後レジーム脱却論のパロディを哂おう
(2007-05-10)
現代史を問う視点は何処におくか。政治家じゃあるまいし、官僚じゃあるまいし、日々生活の為に働き、終わりなき日常を生きているものにとって、右も左も本質的には関係ない筈ではないか。
国を憂う気持ちは大いに結構だ。外圧? 冗談じゃねぇという気持ちも判る。
では、北のかの国の役人が、「喰えなくても、国がなくなったらもともこうもない。だから、核武装を誇る。外圧に負けない国を誇る」という話をしているが、その辺り「どうよ?」。
理解できるか。理解できない人が圧倒的に多いのではないか。いや、理解したくないだろう。北だから? 外国だから? そうではなく、本質的にこの手の意見は拒否したいという気持ちにならないだろうか。こういう「考え=平和論」も「戦後レジームの弊害」なのか。イケていないのか。平和ボケなのか。
翻って、この国の政治家がいう「戦後レジームからの脱却」って、「どうよ?」。
そんなことを考えたい人に是非お勧めなのが本書である。本書の中にある「現代史の示唆」は、この国の「普遍」を問うのに十分であろう。「レジーム以前の問題」がそこにはあるのだ。
安保世代のレクイエムとWar Guilt imformation programの結実
(2006-12-31)
本書発行人の佐高信氏や、ニュース23の筑紫哲也氏らによる
A級戦犯合祀、首相の靖国神社参拝、従軍慰安婦問題等始め、
諸悪の根源は日本にあるという主張です。遂に米マッカサーの
War Guilt imformation programがここに結実しています。
政権与党の幹事長までも勤めた加藤紘一氏はサヨクと連携し
て安保闘争を肯定する一方で、岸元首相らや自主憲法制定の
動きを否定します。これには強く違和感を覚えました。
忘れるな!
(2006-12-25)
E・H・カーは歴史とは、全て現代史だといった。2006年の今日、高等学校の世界史未履修の問題が、「いじめ」問題とともに世間を騒がせている。1192年(いい国つくろう鎌倉幕府)、1467年(一死空しき応仁の乱)、1492年(東洋の国と思った)ヴァスコ・ダガマ(?)、ハッキリ言って高校世界史日本史で記憶しているのはこれくらいしかない。
歴史とは何か? 今日これほど難しい問題はない。それは、直裁に人間とは何かを指しているからである。
カーのそねみに倣えば、歴史とは現代との対話でしかあり得ない。それはつまり、いかに生きるかということである。
本書の最終章には、2004年の自衛隊イラク派兵がある。われわれは、これについてすら最早遠い昔であるかのごとく、忘れ去っているのではあるまいか? 少なくとも評者はそうである。この健忘!!
知らないよ、そんなこと!
このままでは、労働ビッグバンも、来るべき憲法改正もみんなみんないつのまにかなされてしまっているのではないか?
忘れてはならないことがある。人間には。いま最もラジカルな標語は「執念」というものである。忘れるな! この恨み。忘れるなこの虐げ。
決して忘れるな人間の生命を。
本書をひもとくにつけ、辛いけれどもやはり忘れてはならないと強く鼓舞される。
