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石原慎太郎批判については、斎藤貴男さんの勝ちだが
(2007-11-20)
表題の「石原慎太郎の老残」については、取材や著述の圧倒さで、斎藤貴男さんの勝ちだと思う(『空疎な小皇帝―石原慎太郎という問題』(岩波書店))。佐高さんの著述は、本を読んだ程度の、噂話レヴェルの著述のように感じた。
しかし、その他の文章は面白かった。特に、「タレント文化人筆刀両断」(オリジナル)の、上坂冬子さん(『戦争を知らない人のための靖国問題』(文春新書)の批判は、妥当)や、みのもんたさん(「社会保険庁を叱るが、その原因を作った自民党に噛みつくことはない」(p200))についての批判は、当然かつ妥当な批判で、読んでいて皆さんもうなずかれるだろう。
以上、石原慎太郎批判星3つ、その他の文章星5つ、石原さんについての文章が題名であることを重視して、星4つ。
著者の2006年の批評ダイジェスト
(2007-05-09)
“月刊佐高”等と揶揄される事もある著者の、毎年恒例となった批評短文集。 3誌への連載を集めたものだけに、かぶってるネタが毎年あるのだが、本書は比較的少なめ。
“実名批判が鋭い毒舌批評家”と紹介されることも多いが、あまり有名でない人を取り上げる時の暖かい視点も著者の持ち味である。
石原のみに言及しているわけではないが、著者に批判される多くの有名人や権力者はまともに反論し得ないだろう。 猪瀬が論点をずらした反論をしてはいたが。
しかし著者とても、鉄面皮なわけではなく、石原との対談では歯切れが悪かったとの読者からの批判もある。
いずれにしても批判する相手をぼやかさずに、名指し直球で攻め込むことは、その後の処世を考えれば容易にできる事ではなく、賞賛に値すると思う。
終盤の「筆刀直評日記」は、気付かぬ良書の発見やプチ書評やとしても利用でき、私は毎年選書に利用している。
天晴れ!!佐高氏 みの氏の談合を糾弾
(2007-03-04)
タイトルには石原慎太郎氏の名が掲げられていますが、内容は安倍晋三総理ら
政治家から、田原総一郎氏や櫻井良子など各評論家・文化人に広く及びます。
なんと言っても最大の功績は、マスコミが追求できないタブーである、TV界大御
所司会者・みのもんた氏の談合摘発の事実を糾弾したことです。正に天晴れです。
みの氏は、副業で水道メータのニッコク社の社長を勤めており、同社は水道メーター
業界の談合に関与し、公正取引委員会から排除勧告を受けていたのです。佐高氏
は、多くのマスコミがみの氏を糾弾できないことを嘆きます。元来サヨク思想の佐高
氏の主張の多くは相容れませんが、本項の指摘には、溜飲を下げました。
