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政局から政策へ―日本政治の成熟と転換 (日本の〈現代〉 3) (日本の〈現代〉 3)
カスタマーレビュー ![]()
一読をお勧めします
(2006-02-15)
5年ぶりに読んだが、初見のときと同じく、興味深い。
何故かと考えると
一つには、単純な米英=民主主義の先進国という発想ではないことがある。国会を英国のアリーナ型(派手な論争を重視)と米国の政策変換型(ネゴシエーションによる調整・修正重視)を分類した上で、大統領制の米国の制度を日本に導入するのは無理があるし、英国の議員内閣制も特殊な制度であることなどを鋭く指摘している。
また、国会論議の俗論を覆しているのもいい。たとえば、審議時間が短い、議員の支援制度が少ない、参議院は弱い(最近の政治状況ではそう思う人は少ないが)などの俗論を国際比較で明快に否定している。
他方、筆者は基本的に国会性善説にたっている節もあり、その非効率性などに甘いと思うところはある。また、国会の状況も大きくこの5年間で変わったが、筆者が指摘したところはあまり実現していない。少し、分析がずれていたのではないかとも思う。
とはいえ、一級の本であるのは事実なので、一読をお勧めしたい。
やっぱ良書!
(2005-06-20)
他の方も指摘されているとおり、資格試験に直接役立つ知識は少ないです。
しかし、政治や憲法の統治を学ぶために体系書を読んで皆さんはどれだけ具体的なイメージをもつことができましたか?なんとなく理解しただけというレベルの方は案外多いと思います。
本書は政治に関して教科書的説明にとどまることなく、現実問題や他国との比較などを通じて読者に政治の「面白味」を与えてくれます。
政治の勉強が「面白い」というのは不届きな感じがするかもしれませんが、政治に興味を持ち今後さらに貪欲に政治を勉強する気になる、そんな本です。
明解で分かりやすい国会像
(2005-02-24)
国会ではどういうことが行われているか漠然とイメージは持っている
ものの、明確に理解しているひとは少ないと思います。
本書は政治的、法律的、憲法的に国会の現在のありかたを分析し
将来的な方向性を示唆している。
諸外国の例も示されており世界の中での日本の国会の立ち位置も
見えてくる。
お薦め
政治学を勉強している人にも!
(2004-10-11)
著者は国会図書館での勤務後、大学教授になり活躍されている方です。
法律学(憲法・行政法)を勉強している人だけでなく政治学を勉強している人にも有益だと思います。諸外国の政治のキーワードをつまみ食いして改革論を唱えている本(人)が多い中で、この本のような地に足の付いた国会研究は貴重だと思います。
憲法の統治の分野をより具体的に知りたい方にも役に立つ本だと思います。
ただ、試験勉強(公務員試験・司法試験の憲法等)には直接には関わらない知識が多いです。
良書ですので、日本政治に関心がある方はぜひご一読下さい。
すばらしい解説書。
(2004-03-03)
国立国会図書館のスタッフを長く務め、現在駒澤大学教授として活躍中の議会研究者による解説書の新版。
国会についての議論は、論壇レベルでは、茫漠とした「べき」論に陥るか、瑣末な手続きを無意味に羅列するものが多かったように見える。そのなかで、本書は国会についての必要不可欠な知識・議論を要領よくまとめている。他国の議会についても記述・解説し、それとの比較を踏まえた上で日本の国会を論じている点も高得点である。国会についてきちんと理解したい人、国会改革について考えたい人にとって必読の書といえるだろう。
関連書としては大石『議会法』(有斐閣)がある。こちらも面白い。
