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レビュー(Amazon.co.jp)
2003年を代表する大ベストセラーであり、タイトルがこの年の流行語にもなった本書は、著者の独白を文章にまとめるという実験的な試みであった。「人間というものは、結局自分の脳に入ることしか理解できない」、これが著者の言うところの「バカの壁」であり、この概念を軸に戦争や犯罪、宗教、科学、教育、経済など世界を見渡し、縦横無尽に斬ったのが本書である。
著者は1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業後、解剖学者として活躍し、95年に東京大学医学部教授を退官後は、北里大学教授、東京大学名誉教授に就任した。また数多くの話題の書を著し、『養老孟司の“逆さメガネ”』『まともな人』『いちばん大事なこと―養老教授の環境論』『唯脳論』などがある。
本書の魅力は、容赦なく社会を批判する痛快きわまりない養老節にある。「現代人がいかに考えないままに、己の周囲に壁を作っているか」、つまりあの人たちとは話が合わないという「一元論」が「バカの壁」の元凶であり、アメリカ対イスラムの構造や日本の経済の停滞などもすべてこの理論で説明されるという。一方で、イチローや松井秀喜、中田英寿の際立つ能力を、脳の構造で解明してみせたり、「学問とは生きているもの、万物流転するものをいかに情報に換えるかという作業である」という骨太の教育論をも展開している。解剖学者の真骨頂を堪能できる価値ある1冊である。(田島 薫)
カスタマーレビュー ![]()
脳の限界を考慮に入れよ!
(2008-08-20)
やはりセンセーショナルなタイトルですよね、本は読んでもらってなんぼ、伝わってなんぼですから、良いタイトルだと思います。話し言葉で、とても読みやすく楽しいのですが、かなり私には難しい話しがたくさんあって密度の濃い本でした。安易に自分が知っていること、常識だと考えられていること、知識として知っていることでも、それだけではない自分の理解を超える取り方が存在するかもしれないことを認識しろ、という事です。「バカの壁」という言葉のインパクトで刷り込みができてしまい、なかなか本当に言いたいことが理解されないところが酒井 順子著「負け犬の遠吠え」に似た展開に私には感じられました。
また、この知識として知っていること、私という自分が知っている常識なりが、受け手として他人には違って取れられている可能性を考慮しましょう、そしてそのあやふやな状態だという認識から物事を確認してコミニュケーションを取ることが重要なのではないか?という問いには全くその通りだと思いますし、それって内田先生や春日先生の中腰力とほぼ同じ話しだと思いました。
それに養老先生の例えとして持ってくる話しが、どうにも可笑しくて、ツボを付いたものが多くて(「NHKは神か」という章では公平・客観性・中立がモットーだなんて、誰が何を基準に!と考えるわけです)納得させられます。この辺の話しはリテラシーの話しともかぶってくると思います。常識は時代の変化やテクノロジーの発達、そして多くの人の考え方でいかようにも変わってくるものであると私は思いますので、目新しい話しではないかもしれませんけれど、そのことを説得力持って、しかも面白おかしく語ることができるセンスに養老先生の面白さを感じました。第1章の最後 確実なこととは何か を読んでいただければ、この本があなたにとって興味があるか、ないか、がよく分かると思います。僅か見開き2ページ分ですが、だいたい判断できる部分ではないでしょうか?
また、それ以外にも脳、身体、教育、共同体、個性と共感の重要度の違い、一神教と多神教、無意識を意識する、などなど、楽しくも密度の濃い情報がたくさん詰まった本です、とても楽しく見方を広げてくれました。「バカの壁」とは何か?が本当に気になる方にオススメ致します。また、客観性を持ちたい方に(日本ではきっと恥から客観性を見に纏う必然が出る文化だと思うので)オススメ致します。
ただ、やはりこの本がベストセラーになったのなら、もう少し「世間」(あえて世間と言いたくなる本です)が良くなって良いと思うのですが、やはり難しいのでしょうね。
個性よりも共通了解を!!
(2008-08-05)
今や幅広く活躍している解剖学専門家の養老孟司氏が様々な社会・経済・教育問題について語る「バカの壁」。その書名の由来は以下の言葉に表れている。
バカの壁というのは、ある種、一元論に起因するという面があるわけです。バカにとっては、壁の内側だけが世界で、向こう側が見えない。向こう側が存在しているということすらわかっていなかったりする。(抜粋)
自分が100%正しいと思い込むことが「バカの壁(自分だけの世界)」を作り出し、それによってお互いに理解しあえなくなる。「自分」という不変の存在があるのではなく、人間は日々(生まれ)変わるものなので、「自分が100%正しいと思っても50%は間違っている」という前提を持っておくよう提言する。
知るということは、自分がガラッと変わることです。したがって、世界がまったく変わってしまう。それが昨日までと同じ世界でも。(抜粋)
さらに話は進み、「知る」ことにより「自分が変わる」だけでは意味がなく、「出力」の重要性を「文武両道」「知行合一」という言葉を用いて説明する。これには全くもって同感。「インプット」だけではただの自己満足、如何に「アウトプット」するかが重要。
人生の意味は自分だけで完結するものではなく、常に周囲の人、社会との関係から生まれる。日常生活において、意味を見出せる場はまさに共同体でしかない。(抜粋)
要するに、身体に属する個性はすでに他とは差別化されているので、それをあえて強調するよりも、共同体を形成する一員として共通了解(他人の気持ちを理解しようとすること)の大切さを力説している。
この本だけ読んでも理解できない
(2008-07-31)
他の養老氏の著作を読んでからこの本を読むと、「ああ、なるほど、こういうことが言いたかったのか」とすごく納得します。私もはじめて本書を立ち読みしたとき、「何じゃこりゃ!」とあきれたのをおぼえています。とにかく筋が通っていないのと、極論にうんざりしました。
はっきり言って本書では説明不足が多すぎます。というか、前提を言わずに結論だけ言っているのでこれだけ読んでも理解不能なのは当たり前です。ここでの評価が低いのは当然だと思います。逆に他の本を読んで、養老氏のもつ様々な「前提」を知っておくと、この本をおもしろく読めます。私はたまたま他の本を読んで、興味を持って、さらに5〜6冊読んでからこの本に戻ってきました。星5つはその上での評価です。私は人生観がガラッと変わりました。
養老氏の不親切さが今ではすごく気に入っています。損をしてるなとも思います。でも本書で養老氏嫌いになる人もまた、損をしているような気がします。
批判するバカ
(2008-07-29)
売れてるものを批判して利口に見せようとするバカは俺ひとりで十分だ。
というのは冗談ですがw
レビュー数495件!こんな数字通常では考えられませんね・・・それだけで凄いです。
5年前のベストセーラー本です、ひさびさに読み返して印象的だったこと、
・行動に影響していない入力はその人にとって現実ではない
・共通性を徹底的に確保するのために、言語の論理と文化、伝統がある
・出力を伴ってこそ学習になる
・学者は利口を追いかけ、政治家はバカを読みきる
・教師が○○の顔ばかり見ていて子供に顔が向いていない
など、核心を付く結論も間々あって面白かったです、。
それにしてもなんでこんなに売れたのでしょうね、、不思議です。
あいまいな感じ
(2008-07-27)
話題になってるから読んだ
野村監督のボヤキみたいな感じ
専門分野の話でもすれば金取れるかもしれないのに、
グチみたいな話が多い
言い回しはおもしろいけど、やはり野村監督レベル
