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アイテム詳細

藤原 正彦

新潮社
グループ:Book
ランキング:115650
価格:¥ 420
発売日:2003-04
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カスタマーレビュー

大成功をおさめる数学者、またそうでない方との違い示唆  (2008-06-20)
 特にフェルマー定理を解決したワイルズ教授、フィールズ賞を受賞したコーエン教授の逸話が書かれている章が印象に残った。大成功をおさめる数学者と、同じように力をもちながら結果を残せなかった学者との考え方の違いについて示唆してくれる。

国語教育  (2007-09-03)
 2000年に講談社から出た単行本の文庫化。
 様々な媒体に発表された48篇のエッセイをまとめたもの。教育問題、家族関係、英語の位置づけなどについて舌鋒鋭く論じている。いつもながらの切れ味が心地よかった。
 内容はかならずしも同意できるものではない。しかし、一面の真実は突いていると思うし、こういう論者は社会にとって必要だろう。ますますの活躍を期待したい。
 数学の話が興味深い。かなりシビアな世界のようだが、むしろ、その競争の厳しさや、若いうちにしか仕事が出来ないなど、数学の持つ凛とした美しさが伝わってくるようだった。

「合理性」への厳しい批判。  (2007-03-07)
相変わらず著者の様々な指摘に大きくうなづいてしまった。
中でも「最も大切なものは合理的とはいえない」「合理的とはしばしば自己正当化にすぎない」「かたちを失った日本人は決して国際人として尊敬されない」「若者に迎合する年寄りは若者に対する崇高な義務を果たさない。」など、考えさせられる事ばかりである。

確かに、すぐ実にならない事は軽視されてしまい、学校教育でも私の子供時代にあった様々な規則も廃止され「自由」「個性」という錦の御旗の下、子供たちは結局自分の根底にあるものを忘れ、日本が培ってきた文化や言語を否定するようになってしまっている現実に驚く事がある。

この本では家族の事に触れているが父君新田次郎氏が故郷である諏訪をかなり贔屓に名作「武田信玄」を描いているという事に気付き、にっこりするという場面がとてもほほえましい。そういった暖かさも、世の中から失われたら、とっても淋しいように感じる。


心に太陽を、唇に歌を  (2006-12-11)
最後に収められている自伝的エッセイ「心に太陽を、唇に歌を」が最高です。
下手な小説よりも、ずっとグッと来ます。
一風変わった同級生の秀治とクラスのボスの藤原さん、そして担任の福田先生との出来事がつづられています。
読み終えると、自分の体に熱いものが流れているのがわかるはずです。
いじめが大問題になっていますが、このエッセイは小学生から大人まで、みんなで読むべきです。
特に学校の先生や先生志望の人には読んで欲しいと思います。

あとは『国家の品格』と同じ内容のものが多い感じですが、こちらのほうがズバッと言っている分、気分爽快です。
『国家の品格』は新書の品格でも出そうと思ったのか、少し筆が重いように思いますが、こちらは言いたいことをそのまま言っている感じが、すごくいいのです。


古風なおっさんの教育論  (2006-05-31)
タイトルの通り、「古風」であることに対して堂々としています。教育で大切なのは読み書きそろばんであって、インターネットではない、というような主張が繰り返されています。

その主張内容は最近のヒット作「国家の品格」と同じなので目新しさはありませんが、お薦めの本がちりばめられているので、この手の「もう一冊」を探している人には、オススメです。

様々なエッセイを寄せ集めているので、少々纏まりがないのが難点ですが、損はない一冊です。