政府は4日、戦後初の空席が続く日本銀行総裁について、新たな人事案を7日に国会に示すことを決めた。日銀出身の白川方明副総裁(58)を総裁に昇格させ、白川氏に代わる副総裁には前財務官の渡辺博史・一橋大院教授(58)を充てる方針で、非公式に民主党に打診した。民主党内では、財務省出身の渡辺氏の副総裁起用には異論があるものの、白川氏の昇格は容認論が大勢のため、政府の正式提示があれば、「白川総裁」が実現する可能性が高い。
町村官房長官は4日、衆院の笹川尭、参院の西岡武夫両議院運営委員長に対し、7日に人事案を示す考えを伝えた。衆参両院は8日に正副総裁候補から所信を聴取する予定で、民主党は同日中に最終的な対応を決める。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は4日の記者会見で「副総裁に同意すれば、総裁に同意しない理屈はなかなか難しい。能力は十分あるのではないか」と述べ、白川総裁に同意する考えを示した。
「渡辺副総裁」についても、民主党内には「財務省出身だが、副総裁なら構わない」(幹部)と容認する意見がある。ただ、党4役らの4日の協議では、小沢代表が「1回目も2回目も天下りを理由に(総裁候補を)不同意にしてきた。(今回同意して)国民にわかるのか」と述べるなど、副総裁であっても財務省出身者の起用は好ましくないとの意見が出された。
こうした議論を受け、鳩山氏は自民党の伊吹文明幹事長に「渡辺副総裁案については賛否は半々のため、判断は留保した。時間がないので、(7日に)提示するならしてください」と伝えた。
政府は民主党に確実に受け入れられる候補者として、白川氏の昇格を決断。ただ、財政と金融の連携を重視し、正副総裁のいずれかに財務省出身者を起用すべきだとの考えから、民主党側に「白川総裁、渡辺副総裁」をセットで受け入れるよう求めている。民主党側から事前に渡辺副総裁は認められないとの方針が伝えられた場合には、提示の先送りも含め、福田首相が最終判断する。
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