福田康夫首相が自民党の伊藤達也元金融相を社会保障担当の首相補佐官に起用した人事が、永田町や霞が関に静かな波紋を広げている。増税回避のために社会保障費削減を主張してきた伊藤氏の起用に、与党の厚生労働関係議員は早くも猛反発。消費税率引き上げをめぐる「成長重視派」と「財政再建派」の力学にも微妙な影響を与えそうだ。
首相が社会保障担当の補佐官の新設を決めたのは、年金記録漏れ問題から中国製冷凍ギョーザによる中毒事件まで課題が山積となった舛添要一厚生労働相が「とても手が回らない」と悲鳴を上げたのが発端とされる。
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