京都議定書、追加策でも目標届かぬ試算 対策補い報告へ

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 京都議定書が定めた温室効果ガス6%削減の目標達成のための政府計画見直しで、環境、経済産業両省の合同審議会がまとめた追加対策を実施しても数百万トン(二酸化炭素〈CO2換算)の削減不足量が出る可能性があると両省が試算していたことが7日わかった。両省は追加対策を改めて分析し、不足分を埋め合わせた最終報告を8日に発表する予定だが、目標達成の厳しさが改めて浮き彫りになった形だ。

京都議定書、追加策でも目標届かぬ試算 対策補い報告へ

 日本の温室効果ガス排出量は、06年度には13億4100万トン(速報値)で90年度比6.4%増となっている。両省は8月、現行計画では削減の約束期間(08~12年度)の中間の10年度に2000万~3400万トンの削減量が不足するとの推計を公表し、合同審議会で不足分を補う追加対策を検討。昨年12月の審議会で最終報告案をまとめた際に経産省の担当者は、3500万~3600万トンの削減が見込めるとし、「目標は達成し得る」と説明していた。

 しかし、1月の経済財政諮問会議で発表された経済成長見通しを受け、環境省が独自モデルで試算した結果、10年度の見通しで、対策が計画通り進めば目標より1000万トン排出量を少なくできるが、現状ペースの場合には最大700万トン削減量が不足する計算になった。別のモデルを使った経産省の試算でも最大200万トンが不足。すでにある対策の中に、削減効果が減るものが出てきたためとみられる。

 このため両省は、これまで計上していなかった農水省が所管する業界の自主行動計画などによる削減効果も追加して不足分を補い、最終的には100万トン以上、必要な削減量を上回る報告をまとめる方針。ただ、効果の根拠があいまいな対策も組み込む結果となれば、「数合わせ」との批判も強まりそうだ。

 そもそも、政府の現行計画も追加対策も、予定通り進むか不透明で、天候や景気動向次第でさらに排出量が膨れ上がる可能性がある。削減不足分は海外からの排出枠購入を増やせば、最終的に京都議定書の目標を達成できるが、その分は国民の負担増につながる。

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