社民党の辻元清美衆院議員(大阪10区)は27日、大阪市内で記者会見し、離党届を提出したことを明らかにした。辻元氏は野党では政策実現が難しいことを離党理由に挙げた。知名度の高い「看板」議員の離党で、社民党は党再建の糸口の一つを失うことになった。
社民党の辻元清美前副国土交通相(50)は27日、「小政党では政策実現が遠のく」として同党に離党届を提出した。当面は無所属として活動し、次期衆院選大阪10区にも無所属で立候補する。今後は民主党との連携を探るとみられる。辻元氏は27日午後、大阪市内で記者会見し、「政権とかかわりながら(党の政策を)実現する道をもっと辛抱強く探るべきだという有権者の批判があった」と述べ、米軍普天間飛行場移設問題を巡る社民党の連立政権離脱が離党の引き金になったことを示唆した。
連立政権からの離脱を決めた社民党の福島瑞穂党首は31日午前、自民党などが提出を検討している内閣不信任案への対応について「反対はなかなか難しい」と述べ、棄権または賛成もありうるとの考えを明らかにした。東京都内で記者団に語った。ただ、参院選での民主党との選挙協力は模索することにしているだけに、党内から異論も出そうだ。
福島氏は、不信任案に賛成する場合の理由について、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先を「辺野古と決定したこと、(閣議決定の文書に)署名しなかった社民党党首、私を罷免したこと」などを挙げた。
社民党党首選挙(4日告示)は3日、福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)の無投票4選が固まった。福島氏が、現行計画通りに米軍普天間飛行場の名護市への移設が決まれば連立を離脱する可能性をほのめかし、現行計画に反対する党内の強硬派による対立候補擁立の動きが止まったためだ。ただ、これによって、社民党は「県外・国外移設」という従来の看板を下ろせなくなった。譲歩すれば党分裂の危機に陥る可能性がある。